台風18号・・・
台風18号にて被害に遭われました方々に心よりお見舞い申し上げます。
私共が住むここ弘前三和地区は大変な被害に遭いました。私共は自宅農園とも山手の方に位置しますので被害は免れましたが一歩出ると床下床上浸水、農園にも泥がたまり下枝のりんごは泥水が付き売り物にならない状態。子供の保育園の送迎時車の中からその惨状を見て、本気で涙が出ました。どの農家も同じ思いで手をかけてきた農作物。自分のところは大丈夫だった!!良かった!!とは喜べません。数日して水が引いてくると見えてくる惨状がそこにはあります。畑が無事でも家が浸水した方達は、今一番畑に手がかかる忙しい時期なのに片付けに追われているのです。その間にもりんごは待っていてはくれません。日々成長を続けるため、作業が遅れると収穫収入に直結するのが秋です。残酷なものです。家の中、容赦なくホースで水をかけ汚れを落としている光景、小学生くらいの子も一生懸命家財道具を雑巾で拭いている様子、それらをあちこちで目にすると本当に何とも言えない失望感というか感情が溢れ自然と涙が出てきます。一番つらいのは被害に遭われた方々であって、そんな方々からすると何も被害が無かった私が涙しているとなるとご立腹されるかもしれません。それでも涙を流さずにはいられなかったです。
義母はいつも岩木山を見ながら、台風が来ても大雨が降っても岩木山が守ってくれてるんだ!岩木山に感謝しなくては!と言います。本当に今回の災害で、義母の言っていた『常日頃から岩木山に守られていることを感じ感謝する』という事を身を持って知りました。義母が日々岩木山に感謝の念を持っていたからこそ今回私たちは守られたと思います。ありがとう岩木山。
今日も岩木山を眺めながら、弘前ふじの葉取り作業を急ピッチで進めています。もう少しでおいしいりんごをお届けできますよ。
記:嫁
2013年9月20日 りんご栽培日記